以前、Web 上で公開していたショートストーリーがあった。「ものがたり屋」というタイトルで、いくつかのショートストーリーを掲載していて、携帯電話でも読めるようにしていたことがある。2003 年の初冬のことだからもう 10 年近くも前のことだ。
仕事上の知り合いが絶賛してくれたが、それ以外に反響はまったくといっていいほどなかった。
一昨年のことだったか、ePub のテストをしたくてこの「ものがたり屋」のストーリーを使って電子出版バージョンを作ってみた。それが
これ。
そのときに、続編を書くつもりで、実は頭の触りだけ書いたものがあった。そのタイトルは「トンネル」。
すぐに再開するつもりでいたのだが、いろいろとあって、というか、忙しかったり、なんとなく書く気になれなかったり、他のタイトルのものを書いちゃったりとようするにまだほとんど手つかずのままでほったらかしになっていたわけだ。
で、まぁ、なんというか、なにか書こうかという気になりはじめていて、じゃなにをと考えたときに、いろんな考えが交錯したんだが、結局この「トンネル」を書き続けることにした。
せっかく書きはじめたんだから、最後まで書こうということでもある。
なにかを吐き出したい、というか、書くことで絞り出したいという気にもなっているので、ならばまだほとんど手つかずのタイトルがいいだろうということでもある。
以前は時間があったこともあって、だいたい一タイトルを一週間で書いていた。原稿用紙でいうと、20 〜 30 枚程度のものなので、それぐらいが普通だろう。あとは、Web で読めるようにしたり、あれこれ時間がかかっていたはずだ。
せっかく書くのであれば、今回からちょっとボリュームを意識してみようということで、ドキュメントを書くときに使っている Jedit X では、一行 40 文字に設定して書いていくことにした。
今回、設定をあれこれチェックしていたら、いつのまにか Jedit って、縦書きに対応していたんだね。はじめて知った。
試しに、縦書きで書いてみようかと思ったんだけど、あまりにも処理が重いので、書くのは横書きにして、推敲の段階でたちガキでチェックすることにした。この手の原稿はやはり縦で読みたいしね。
で、なんというか書きはじめてみて、なんとなく以前に比べて文章の全体をきちんと考えることができるようになっていることに気がついたのだ。
まぁ、伊達に歳を重ねていない、ということにしておいておくれ。
このパラグラフの意図はなんなのかということを念頭において、それぞれの文章の意味なんかを考えることができるようになったといえばいいんだろうか。
blog の文書なんかはそれこそただ書き飛ばしているので推敲もへったくれもなく、せいぜい誤字脱字に気をつけるぐらいなんだが、といってもタイプミスが残ってたりするけど、ことこの原稿については、じっくりと全体を見ながら書いていくことができるようになっているようだ。
この内容だときっと原稿用紙で 40 〜 50 枚ぐらいになるような気がする。
まぁ、なんにせよとりあえず一本きちんとかき上げることが大切だよね。
それも、毎日書き続けることが肝心だ。
ということで、今日から毎日この手の原稿を書き続けることにする。
まずは「トンネル」だね。
それで
「ものがたり屋」の方はいまでも無料でダウンロードできちゃうんだが、今回はどうしようか。って、それは書き終わってから考えることだね。まずはちゃんと完成させないと。
■ Jedit X Plus