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2013.11.05

Bohemian Blues 5

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 温泉宿での住み込み生活も二ヶ月が過ぎようとしている。
 もっとも爆睡に近い昼寝をほぼ毎日しているせいなのか、まるで一日を二分割しているようで、通常の時間の経過とは違った感覚で過ごしている。
 一ヶ月がただの一月ではないようなのだ。
 なんだかずいぶん長い間ここにいるような気でしてならない。
 それでもまだ 11 月のはじめなんだよね。

 逗子に住んでいた頃の 11 月といえばまだ秋で、しかもときおり陽射しの強い日なんかもあったりして、晩秋という感覚を抱くまではまだ間があるはずなんだが、ここではすでに冬支度がはじまろうとしている。
 寒い。
 昼日中でも吐く息が白くなることも珍しくない。昨日なんかは、ほんの少しだったが白いものが混じったみぞれが降ったようだ。
 雪が降り積もるとどんな世界になるのか。雪国を経験したことのないぼくには想像はできないが、しかし、峠道が凍ると車はスタッドレスタイヤに履き替えて、しかもチェーンを巻かないと滑ってまともには走ってくれないそうだ。
 タイヤを履き替える。そんな経験をいままでにしたことがない。
 もちろんスタッドレスタイヤの用意などあるはずもない。
 ということで、これからどんな生活が待っているのか、実はまったく想像もできず正直途惑っている。

 山の木々はすでに紅葉を終えて、葉が落ちはじめている。
 雪に閉ざされるとそれこそ「シャイニング」のような世界になるんだろうか? まぁ、このままここにいれば間違いなく、それを体験することができるんだろう。

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