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2013.05.16

海のある街    TSUNAMI 4

 生きていくために必要な稼ぎを、ぼくは派遣の仕事で得ることにした。
 それが一番手っ取り早いし、いままでの仕事の流れでなにかを得ることはやはりむずかしかった。
 仕事のある日の一日はとてもシンプルだ。
 朝、六時に眼を醒ますと、まず弁当の用意をする。それからゴミ捨てなどの雑用を片付けて、六時半頃から原稿を書きはじめる。
 そのときの調子にもよるがだいたい小一時間は集中して書くことにしている。
 それから朝食だ。これは七時半までに済ませることにしている。
 用意をして出かける。
 八時二十七分発の横須賀線に乗り横浜の手前で下りる。それから十分ほど歩いて職場に着く。
 ここでやる仕事を書くわけにはいかない。
 守秘義務というやつがあって、これで雁字搦めになっている。なにしろ職場に携帯電話を持ちこむこともできないのだ。ロッカーに私物はすべて置いて仕事をする。
 平日だと終わるのは午後の七時。休日に出勤した場合は午後の五時で終わる。もちろん残業がないときだ。いまはだいたい一時間ほど残業をすることになる。
 家に帰ると夕食を摂り、翌日のご飯の準備をしたあとはのんびりと酒を飲んで、iMacで映画を観る。
 仕事に出かけないときは、七時過ぎに起きて食事を済ませると、それから昼までは原稿を書いている。
 ぼくはわりとすぐに没入できるタイプなので、iMacに向かい、タイプをはじめるとだいたい集中して昼までを過ごすことができる。
 昼食を終えると後片付けを済ませてから海へいく。
 そのときの状況にもよるけど天気がよければ折りたたみの椅子を担いで海へいき、缶ビールを飲みながらのんびりと寛ぐことにしている。
 原稿を書いているときも楽しいんだが、こうして集中して原稿が書けたあと海で過ごす時間帯はまさに至福の時だ。
 青空が広がり、海は碧く輝き、陽射しが照りつける中、波の音を聞き、潮風を感じて飲むビールは格別の味がする。
 ときにはトーストサンドを作って海でランチタイムを楽しむこともある。
 逗子に住んでいるからこそ過ごせるゆったりとした午後だ。

※この物語は、私小説と与太話の中間のようなものだと思ってもらいたい。
 実在の人物や、実在のお店などが出てきても、あくまでもフィクションです。

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