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2010.02.27

カーリングを見て思ったこと

 テレビを点けたらちょうど女子カーリングの決勝戦をやっていた。
 これが手に汗握る内容で、とてもいい試合だった。なんていえばいいんだろう、これがカーリングなんだというおもしろさに満ちた展開だったのだ。
 両チームのプレイヤーが素晴らしかったのはもちろんだが、なによりもぼくが一番感心したのは観客だ。自分たちが応援しているチームのショット、ショットで拍手が巻き起こる。ぼくは、ようやくルールを理解した程度なのに、この試合を客席で観ている人たちは、ルールはもちろんだけど、そのショットの持つ意味や、ストーンの配置の重要性を知った上で応援しているのだ。
 カーリングというスポーツがしっかりと根付いているという証拠だろう。

 いや、凄いなと思いながら、それに比べて、とちょっと考えてしまった。
 誰が試合に出るのかに終始している感のある、日本におけるサッカー報道だ。もちろん、それだけに止まらない。どうしても、誰がピッチに立つのか、誰を選ぶのかで、ぼくたちはサッカーを語ろうとしすぎていないかということだ。
 報道する側にどれだけサッカーに対しての知識を持っているのかはもちろん、いろいろな意味でのリテラシーがあるのかと考えると、ちょっと哀しくなることは否めない。
 試合を特集したニュースを見てもそうだ。
 サッカーを語るということに対して、もうちょっときちんと考えた方がいいんじゃないか。自戒を込めて、ぼく自身もそう思う。
 来週から J リーグが開幕する。もちろん、ぼくもスタンドに観にいく。
 この前読んだ「世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス」に書かれていたゾーンディフェンスのセオリーや、「ベンゲルノート」に書かれていた内容なんかを思い出しながら、ピッチ全体を意識して試合を観ることにしよう。

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