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2010.01.19

自由をつくる自在に生きる

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)  今年の 5 冊目。森 博嗣「自由をつくる自在に生きる」読了。
 一日をどうするのか自由にできると、実はとても困ることがある。というのも、どうやらぼくはなにかに制約されていないと上手く自分と折り合いがつけられないらしいのだ。たとえば朝、その気になれば何時でも好きな時間まで寝ていることができるはずなんだが、どうしてもほとんど同じような時間に起きてしまう。といっても、世間から見れば充分にのんびりと寝ているじゃないかと後ろ指指されかねない時間なんだけどね。
 この「後ろ指を指されかねない」という意識が、個人的にはよろしくない感覚だなと、いつも思っている。このおかけで、好きなだけ寝ていられないのだ。
 この世間を気にするというのはどういうことなんだろう、みたいなことを突きつめて考えていくと、ようするに、自分の価値でちゃんと判断していないということがわかる。この本に書かれているのはまさしくそういうこと。
 なんらかの制約だったり、明らかな支配というものから逃れたらどうだろうということをテーマに書かれている。

 だからといってこれを読めば誰もすぐに自由になれるのかといったら違う。ノウハウだったりとか、具体的に方法は書かれていない。当たり前だが「あらゆる人や場合に共通するような成功の秘訣、といったものは具体的には存在」しないからだ。ただその考え方を知り、自分なりのやり方を自分で見つけなければいけない。そういう意味では、ちょっとぼんやりとした印象を持つかもしれないけど、考え方のエッセンスとしてはとてもわかりやすく、またおもしろい内容だった。
 自由になりたければ、なんの支配を受けているのか、その場その場で、しかも自分の頭で考えなきゃいけないということだ。その支配するものがなんなのか正体がわかれば、自ずと解決方法もわかるはず。
 ということで、ぼく自身も「周囲の評価、定説、噂、世間体、そして常識」といったものではなく、自分自身でなにごとも判断したい。そうすれば好きなだけ寝られるのか、それとも実は単なる貧乏性だったのかがわかるかもしれない。

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森博嗣『自由をつくる 自在に生きる』を読了。 森センセイの代表作は何を挙げたらいいんでしょうか。とりあえず『すべてがFになる』『スカイ・クロラ』シリーズでおなじみの森博嗣による,よりよく生きるための指南書。 指南書っていったところで,『すべてが~』の犀川..... [続きを読む]

受信: 2010.02.03 10:45

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原作は未読です。美しいものへの愛と妬み、生と死、独特の世界観、宗教観があり理解できない部分も多くありました。原作のコミックも読む必要があるかも? [続きを読む]

受信: 2010.02.04 00:42

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