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2009.10.10

乱 [DVD]  黒澤明のライフワークでもあったらしい。シェークスピアのリア王をベースにしているんだそうだ。教養のある人なら、すくにピンと来るだろうが、ぼくの場合、残念なことにその手の教養を有していないので、なんとなくしかわからない。悲劇で子どもに裏切られる話だよな、程度である。とても教養などと口走ることができない。
 それはさておいて、さすがにライフワークと位置づけていただけのことはあり、また「乱」の撮影準備として影武者を撮っただけのことはあり、とても素晴らしい作品だった。いや思わず感動しちゃいました。マジで。さすがシェークスピアって、ほんとうに思っちゃったもんなぁ。リア王、きちんと読まなくちゃ。

 三人の兄弟、リア王の場合は姉妹だけど、その位置づけがおもしろい。また、道化師役の狂阿弥という存在が大殿が狂っていくその様をより際立たせているのもいい。この狂った世に狂えるならまともだ、みたいな台詞も出てきたけど、こういう役所ってなかなか難しいと思うんだけど「影武者」のときほど芝居芝居した感じではなくて、というか、それにぼくが慣れちゃったのかもしれないけど、この映画の世界観の中に自然にどっぷりと漬かれた感じ。
 しかしこの悲劇の結末はむごいほど。こういう人生観を抱くというはどうなんだろう。いや、この映画がそれを主張しているわけではないけど、ちょっとでもいいから救いがあってもいいんじゃないかと。リア王の場合は、王自身が生き残るという、ある意味もっと残酷な結末なんだけどね。
 しかし、まぁ、げに恐ろしきは女なり。といったところだろうか。原田美枝子は凄かった。

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