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2009.10.09

影武者

影武者<普及版> [DVD]  1980 年公開だから、よく考えてみれば 30 年ほど前の映画かぁ。それはちょっとビックリだなぁ。
 黒澤明にしては珍しく史実をベースに作られたストーリーになっている。野田城の戦いから長篠の戦いまでが描かれているんだが、野田城を攻めているときに、菅沼氏の家臣、鳥居三左衛門に狙撃されたというエピソードをベースに描かれている。実際にどうだったのかということはまだよくわかったいないようだが、どうやら信玄はこの戦いの前後から吐血していたらしい。その後、長篠城で療養していたが病状は好転せず、甲斐に引き上げるときに亡くなったということになっている。
 その死を秘匿するために小悪人だった男が影武者を務めるという話だ。が、事実、いまだにどこに埋葬されたのかよくわかっていないなど、影武者がいたとはいわないけれど、その死を秘匿するという遺言に関してはそれなりに守られたんだろう。

 という歴史的な話がある程度わかっていないとやはりストーリーは楽しめないかもしれない。が、ただの悪党だった男がどっしりと山のごとく軍配を持って構えているところは痛快ではある。廻りの小姓たちともそれなりにうち解けたところで、というか、こういうのが油断に繋がるということなんだけど、落馬して古傷がないことを見破られ追放されてしまうところは憐れでもある。また、武田軍の行く末が気になり、長篠の戦いの場で流れ弾に当たって死ぬところは、武田家の末路を暗示しているともいえる。
 なかなかに見応えのある映画だったけど、ちょっと冗長なところがあるのは否めないなぁ。ってはい、素人が生意気いってます。
 また、各シーンが芝居芝居しているところは、これが黒沢作品の特徴なんだろう。このあとも、ちょっと集中して見るつもり。って、次はまず「乱」ね。

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