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2008.06.24

ねこのばば

ねこのばば (新潮文庫)  「しゃばけ」シリーズの第三弾。「ぬしさまへ」同様に短編集だけどおもしろさも相変わらずで、ページをめくるのがこんなに楽しいのは久しぶりかもしれない。それにとても読みやすい。だからこの三作とも一気に読んでしまっている。今回は兄やのひとり犬神についての話や幼なじみの春ちゃんについてのがとても印象的で、人情話とミステリータッチな謎解きが絶妙なバランスでミックスされている。
 話の組み立てや筆の運び方がとても素晴らしくて、上手にミスリードさせてくれたりで、やられたとかほろりとさせられちゃったとか、もう作者の思い通りに読まされちゃってるんじゃないのと感じてしまう。でも、それがまったく悔しくなくてむしろ翻弄されるのが楽しいみたいな感覚のまま読み終えてしまった。
 こういう筆の勢いってなんだか半村良みたいかもしれない。なんてね、ちょっと思ってしまった。
 今年はなんだか填りながら読むのが多い感じなんだけど、ここまで填ったのはないよなぁ。いや、いいなんだけどね。

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