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2008.04.25

顔に降りかかる雨

顔に降りかかる雨 (講談社文庫)  今年の 26 冊目。桐野 夏生「顔に降りかかる雨」読了。
 なぜだろう。桐野夏生の本を読んだのはこれが初めてだ。理由はよくわからない。確か「OUT」だったか、話題になった頃に読んでいても不思議はなかったんだがなぜか手が伸びなかったなぁ。ということで、彼女のこともまったくといっていいほど知らなかったんだが、ぼくよりも 4 歳年上なんだね。なるほど。30 歳代の始めに第 2 回サンリオロマンス賞に佳作入選、小説家としてデビュー。ロマンス文学やジュニア小説、マンガの原作なんかを手がけていたんだ。
 ということでこの「顔に降りかかる雨」が「桐野夏生」としてのデビューでもあり、推理作家としてのデビューでもあり、第 39 回江戸川乱歩賞受賞作でもあるわけか。

 ということで、まったくどうしてなのかはよくわからないけど「小説」が読みたかったはずなのに手に取ったのは「推理小説」だった。
 この人の場合、描写が凄いとか文章がいいとか雰囲気が堪らないといった感じてはなくてこれは女性が主役のハードボイルドタッチだからおもしろかったのかもしれない。ほら、どうしてもハードボイルドとなると「男」だったから。また取り上げるテーマが独特だということもある。この人なりの嗅覚がきちんと時代を捉えているということなんだろう。だから単行本が出たときに読めばもっともっと時代性といったものがおもしろさを倍加してくれるんだろうなぁ。そういう意味ではちょっともったいないことをしたのかもしれない、ぼくは。
 いや、でもなかなかおもしろかったのでちょっと続けて読んでみるつもりになっている。

 本人の公式 Web サイトにインタビューが載っているんだけど「主人公が、親友を殺した男とベッドインするところ ( 実際は果たしていないのですが )。この箇所をあれこれ言われた記憶があります」はなるほどと思ってしまった。男ってのはどこまでいっても「女性」に清純さだったり純血といったものを求めてしまうのかもしれない。いやぼくだって読んでいてあまりいい気持ちはしなかったもの。まぁ、それはぼくが単なる俗物でしかないということなのかもしれないけど。
 でも本を読むことで自らの「俗物ぶり」を知るというのもなんだねぇ、まぁそれがぼくなんだから仕方ないというか、やむを得ないというか、なんていえばいいんでしょう?

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