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2008.04.04

女は何を欲望するか?

女は何を欲望するか? (角川oneテーマ21 A 79)  今年の 18 冊目。内田 樹「女は何を欲望するか?」読了。
 しばらく内田樹の本は無条件に読んでみようと思っているんだが、この本はいつもの Blog からあれこれ抜き出して一冊にしてみましたというやつとは体裁が違う。単行本の新書化ではあるが、本人の伝によるとかなり加筆訂正しているためにまったく違うものになっている可能性があるらしい。中には、単行本とは違う結論に至っている個所もあるかもしれないということだから、この新書版がいま現在の内田樹の「フェミニズム」に対するスタンスと理解していいだろう。
 「フェミニズム」という考え方にぼくはまったくといっていいけれど疎いし、馴染んでいないし、きっと理解もしていないし、「フェミニスト」の人たちと話をしたこともないのでまったくわかっていなかったが、そういうこと、つまり「フェミニズム」ってなんなのということだけど、をまったく抜きにして読んでもおもしろい本でありました。
 「フェミニズム言語論」と「フェミニズム映画論」の二章からなっていて、一章では「言語」を「語る」「書く」「読む」ということはどういうことなのかを、フェミニストたちの言説から引いて、彼なりの説明をしている。ぼく自身が感心したのは「言語」を「語る」「書く」「読む」ということはどういうことかということを、思想的な立場を別にして理論的に解説してくれた点で、とても興味深くそしてためになる話をたっぷりと聞かせてくれたことである。
 ということでもわかるように「フェミニスト」だろうが、まったく関係なかろうが「言語」を「語る」「書く」「読む」ときの問題というのはほぼ同じようなものであることがわかってしまうようになっている。
 二章では映画「エイリアン」シリーズが内包しているさまざまな記号を「1」から「4」まで順序立てて、その当時のアメリカの社会背景と合わせて解いている。これまたとても興味深い話をたっぷりと楽しむことができた。
 ということで、ぼく的には「言語」と「映画」に関してとてもおもしろい話が読めた一冊であった。
 しばらくはこの人の本を読み続けることを再確認。だって内容が知的でとてもおもしろかったんだもん。

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