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2008.04.30

天使に見捨てられた夜

天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)  今年の 27 冊目。桐野 夏生「天使に見捨てられた夜」読了。
 途中でなんだか読み進めるのが嫌になってしまった。なぜかというとそれは主人公の村野ミロが簡単に男に惚れちゃうからでしかも関係まで結んでしまうからで、でもそれでなぜ嫌な気になるのかというとやはりそれはぼくが男だからということなんだろう。小説の登場人物といえどやはり女性には基本的に恋したいといったような、男だけのわがままな感覚があるからなんだろうね。それは前作でも感じたことなんだけど、女の立場からしたらそんなこと知ったことじゃないということになるのかもしれない。
 それでもなぜけっこうなスピードで、というのは実際には二日間、しかも新潟往復の時間だけで読み終えてしまったのは、ストーリー展開がおもしろかったからに他ならない。しかも読み終わったときに「ああこれはやっぱりハードボイルドなんじゃないか」ということに思い至って、だったら村野ミロがああやって駄目になるかもしれない関係を欲してしまうのかが理解できてしまった。そうなんだよ、ハードボイルドだから主人公はやはりちゃんと汚れなきゃいけないんだよね、いろいろな意味で。しかもなおかつそこから這い上がるタフさがなきゃいけない。
 ということで、読み終えてはじめておもしろさがわかって、そして、とてもやりきれない気分になって、いや読んでよかったなどと思ったりするわけだ。
 ぼくの好みではないけれど、おもしろかった。ということで、もうちょっと桐野夏生を読むことになりそう。

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