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2008.04.10

あるようなないような

あるようなないような (中公文庫)  今年の 19 冊目。川上 弘美「あるようなないような」読了。
 1995 年から 98 年ぐらいまで、本人によると「毎日の生活の中で考えたよしなしごとを書いた文章を、集めた本です」ということになる。それを文庫にしたものだ。いろいろな雑誌などに掲載されたものを集めているので、とても雑多な感じがする。もちろんそれをわかっていて買ったわけだから、だからどうのこうのということはない。デビューした頃からなんだかいろいろな形で文章を書いているんだなぁ、とただ思うだけである。中にはなんだか生っぽいものもあるんだが、芥川賞を取ったあたりのものはなんとなく川上弘美らしいさが滲み出ている気がする。

 ほんとうにいろいろな話が書いてあって、彼女の生い立ちなんかがうっすらら見えるものがあったり、現在の、といっても書かれた当時だからすでに 10 年以上も前のことになるんだが、その頃の彼女の実際の生活がなんとなく想像できる内容のものなんかがあって、そういう意味ではとても興味深く読めた。
 それでもあれだなぁ。日記の方がもっと彼女らしいとは思う。

 しかし、そうか。彼女、バラードが好きだっていってたっけ? なんか聞いたような気はするけど、もう記憶なんてほんとうに朧気になっていて、大学の頃、お茶の水の喫茶店で彼女とひと言ふた言交わしたことは思い出しても、内容まではさっぱり覚えてないなぁ。
 で、新作が出ているんだけど、どうしようか? 買うべきなのかどうなのか現在思案中だったりする。

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