« 一筆書き | トップページ | 春の日曜 »

2008.03.21

古道具 中野商店

古道具中野商店 (新潮文庫 か 35-7)  今年の 16 冊目。川上 弘美「古道具 中野商店」読了。
 どこからどこまでもこれが川上弘美なんだろうなぁ。ほわほわとした感じなんだけどそれでいて繊細でしかもこれがちゃんと恋愛ものになって、ああその感じわかるといった描写があるかと思えば、なるほど女の子ってそう感じるのか、とか、まぁなんていえばいいんだろう、とても勉強になりましたと。いや、それはほら「ブンガク」がどうのってことではなくて、「恋」ってこんなものだったかもしれないなぁ、ということでなんだけど。
 なんだって「古道具屋」が舞台なんだろうと思って読んだんだけど、最後の解説を読んで納得。彼女の弟が実際に古物商を営んでいるんだとか。だから客とのやり取りはもちろんだけど、店の雰囲気やそこを取り巻く人たちにリアリティがあるんだなぁ。それに魅力のある人たちばかりだし。
 最後の章でマサヨさんが「世界でいちばん愛してる」と言いそこねたわという件がちょっとズキンときちゃったなぁ。
 いや、こんなおやぢだっていろいろとあるんだよ。なんだかそんなぼく自身の想いも重なっているからなのかもしれないけれどいいお話でした。

|

« 一筆書き | トップページ | 春の日曜 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/476084/11687402

この記事へのトラックバック一覧です: 古道具 中野商店:

« 一筆書き | トップページ | 春の日曜 »