« プレステージ | トップページ | ひとりでは生きられないのも芸のうち »

2008.02.12

まぐれ

まぐれ-投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか  今年の 8 冊目。ナシーム・ニコラス・タレブ、望月 衛訳「まぐれ」読了。
 読み終えるのにちょっと時間がかかってしまった。それなりの分厚さがあったということもあるんだが、毎日通勤電車の中で読んでいてもついつい欠伸が出てしまうほど難しい内容だったこともあるし、なにしろここ一週間ほど呑んだくれていたということもある。
 内容を簡単にいっちゃうと、プロのトレーダーたちがいい成績を上げているそのほとんどは「偶然」に過ぎないということだ。なかなか強烈なメッセージだけど、物事をどう捉えるかという立ち位置で考えるとまことに示唆に富んだ内容である。要するに、昨日までその理屈で儲かっていたからといって明日儲かる保証がどこにあるのか? ということである。
「偶然」で儲かった人は「偶然」で吹っ飛ぶ。そういってしまえばなるほど身も蓋もないかもしれない。でも確かにそうに違いないのだ。
 突きつめていくと、科学というものが実は宗教とあまり変わらないんじゃないの、というところまで踏み込んでしまっている。なるほど、いままで観てきた白鳥は確かに白かったけど、明日、黒い白鳥に出逢うかもしれない、といわれると反論できないものね。実際に、黒い白鳥は発見されたから尚更だけど。
 個人的に印象に残ったのは、過去を批判することがよくあるけどそれは模範解答を見て試験を解いているのと同じ行為でしかないという一節。そして結局人が動くのは理屈ではなく感情でしかないということ。
 いろいろな意味で重く受け止めようと思う。

|

« プレステージ | トップページ | ひとりでは生きられないのも芸のうち »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/476084/10462937

この記事へのトラックバック一覧です: まぐれ:

« プレステージ | トップページ | ひとりでは生きられないのも芸のうち »