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2008.01.15

iPhoneショック

iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり  今年の 3 冊目。林 信行「iPhoneショック」読了。
 京都出張の車中で読もうと前々から思っていた本。予定通りというべきか、京都への行きのぞみで読み終えてしまった。
 内容は、どうして Apple のもの作りが成功しているのかということをきちんと整理して解説している本とでもいえばいいだろうか。Web での連載を一冊にまとめたものなんだそうだ。だからといってもいいかもしれないが深く鋭くなにかを説明しているとはいえない。そのあたりの突っ込みの浅さはある程度覚悟はしていたが予想通りだった。

 なぜ Apple のもの作りが成功しているのか簡単にいうとグランドデザインがしっかりしているからである。パソコンの時代は終わったとみんなが口を揃えたときに、ジョブスはこれからパソコンの時代が来ると自信に満ちた声で話をしていた。デジタルハブとしてパソコンがキーになる。
 そのグランドデザインに沿って作られたものが iMac からはじまった一連のものである。そしてその考え方を象徴するのが iPhone といえるだろう。Apple という会社の由来を考えれば畑違いの携帯電話への進出であったが、しかしそれはとても正しい選択であったことが証明されたといっていいだろう。電話を再発明するといったジョブスの考え方はとても素晴らしい。
 それにしてもなぜ日本で、いやたとえばあのソニーがこういうものを作れなくなってしまったのか?

 とても印象的な話が書かれている。
 品質管理部門に苦しめられてきた日本メーカーのインハウスデザイナーが iPod を見た瞬間「これだといっぱい指紋が付きそうだ」とつい口走ってしまったらしい。それに対して Apple のデザイナーは「指紋が付いたら拭き取ればいい」と答えたという。
 クレーム回避が大前提になってしまっている日本と、自由なアイディアをまずデザインする Apple の姿勢の違いがとてもよくわかるエピソードである。
 だから、というわけではないけれど、なにを作っちゃいけないのかではなく「なにを作りたいのか」、そこからスタートしなければ Apple のようなもの作りはできないのかもしれない。

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