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2007.12.23

トゥモロー・ワールド

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション  いろいろな種類の映画があるが、これはとにかく映像が凄い。宣伝文句になっている最後の戦闘のワンショットシーン ( 実は巧妙な合成らしい ) が有名だけど、ともかく映像のテイストが素晴らしくわたしの好みに合っていて、なんていえばいいんだろう、ちょっとアンダーでいい味を醸し出している。
 銃の乾いた音や飛び散る血糊、さらには爆破などの映像がとてもいい。耳元で銃撃戦がおこなわれているような奇妙なリアリティがある。しかし、この迫力は凄い。って「凄い」としかいえないわたしが馬鹿に見えるぐらい、凄いのだ。
 ストーリーは未来を舞台にした SF で、人類が生殖能力を失い、英国だけがなんとか軍の力で暴動を押さえ込んでいるといった設定になっている。そこに身ごもった女性が現れ、主人公のセロが彼女を安全な場所まで連れて行くという話なんだが、個人的にはこの世界設定はあまり本筋には関係ないのではないかと思う。
 暴動が起こった収容所内での戦闘中に子ども泣き声を聞いて、敵も味方もなく戦闘を止め、ただその赤ん坊をみんなが祈るように見つめるシーンがあるんだが、それを見て権力闘争や戦闘がどんなにばかばかしく、そんなことではなんの未来も描けないんだということを意味している御伽話ではないかと思ってしまった。これはなんといえばいいんだろう、パフュームを見たときに思った感覚に似ている。大人のための御伽話とでもいえばいいんだろうか。
 本当に大切なものがなんなのかみんなわかっているよねという問いかけであり、なのになぜ殺し合ってるのというシニカルな回答でもある。

 映画の本筋には関係ないんだが、クリムゾンキングの宮殿が流れたり、バタシーパーク発電所と空とぶブタが登場したのには笑ってしまった。いや、これはいい意味でなんだけどね。
 エンドロールでもジョン・レノンの歌が流れるし、音楽の趣味も大変よろしい。
 しかし何度もいうけどこの映像は凄い。このロングショットについては Wiki に詳しい説明があるんだが、映像を楽しむというだけのために何度観直してもいい映画かもしれない。

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